ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 自身の赤ん坊を殺害した母=箱の中に遺体隠し5年間

自身の赤ん坊を殺害した母=箱の中に遺体隠し5年間

 ゴイアス州市警がゴイアニア市で10日、生後間もない赤ん坊を殺害し、その遺体を5年間戸棚に隠していた疑いで、37歳の女性教師を逮捕した。
 同件を担当するアナ・クラウジア・ストフェル警部によると、女性が殺した赤ん坊は、愛人との間に出来た子供だったという。9日に元夫が私物を取りに家に行き、箱に入った遺体を発見し、警察に報告した。
 女性は2011年3月に出産した。帝王切開で生まれた赤ん坊は健康な女の子で、女性は出産の翌日に退院した。15年に離婚した元夫は旅行がちで、いつも家を留守にしていたので、妊娠していた事も出産した事も知らなかったという。
 元夫は精管を切除していたので、赤ん坊を家に連れて帰れば浮気が発覚すると考えた女性は、赤ん坊を窒息死させると、20日間、洋服ダンスに遺体を隠していた。死体の臭いがもれるのを防ぐため、臍の緒や産科ブレスレットごとプラスチックの袋で何重にも包んだ遺体は、その後に段ボール箱に移したが、そのときは更に袋を重ね、密封状態にしたという。
 女性と元夫は、別の男性との浮気がばれて昨年10月に離婚した。離婚後は別々の家に住んでおり、遺体を隠していたアパートは空になっていたという。
 犯行が明らかになったのは、アパートを売ろうと考えた元夫が、9日に私物を取りにアパートに戻った際、密封された箱があるのに気づいたからだ。元夫が不審に思って箱を開いたところ、異臭が漂ったため、警察に通報したという。
 女性は死体隠蔽のために現行犯で逮捕された。本人は、遺体を遺棄する事ができず、洋服ダンスに隠し続けたが、常に娘と一緒に居るようだったと供述しているが、アナ警部は、女性は妊娠中の検診も受けておらず、産着も用意していなかったとして、最初から妊娠を喜んでいなかったのだろうと見ている。
 警察は現在、殺人に加担した人物の有無を捜査している。10日朝の警察の発表では、女性は泣きながら、子供を殺した事を後悔していると語った後、元夫は6カ月目位で妊娠に気づいていたと訴えた。殺人や死体隠蔽に加担した人物の有無については何も語られていない。(10日付G1サイトより)