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東西南北

 エドゥアルド・クーニャ前下院議長の院内での支持者たちが、同氏の議員罷免投票を11月に延期したがっている。それは、現在予定されている9月12日が全国市長選の20日前で、通常その期間は下議たちもその関連の仕事で議会を空けることが多くなるためだという。支持者たちは市長選の決選投票が済んだ後の11月に投票を行うことを主張しているが、そうしてうやむやにすることは、「罷免投票そのものをなくしたいのか」と疑われても仕方がない行為だ。国民も強い関心を持つ問題に対し、選挙年の慣例をたてに、身内議員だけの都合ばかり押し通そうとするのを国民がどう見るか。それを考えるべきでは。
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 国際的な調査団体IPSOSが移民問題に関して調査を行った。その中で、移民受け入れに反対で「国境を完全に閉鎖すべき」と考えている国民が、トルコで67%、米国で54%、フランスで52%、ドイツで49%と欧米諸国で軒並み高い中、ブラジルは31%と、調査の対象となった22カ国の中ではかなり低い数字となった。ブラジルにもハイチからの不法移民の問題はあるが、欧米ほどの大問題ではないよう。元が移民大国だけに寛容性も依然強いか。
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 メダル・ラッシュの日本などとは違い、開催国であるにもかかわらず、ブラジルのメダル獲得数は寂しいもの。元来、球技が強い国ゆえ、球技系の結果が出る来週は幾分期待できそうだが、最終的なメダル獲得数はいくつになるか。サッカーやバレー、男女各2組が決勝トーナメント進出のビーチバレーあたりで好結果を聞きたいところだ。