リオオリンピック乗馬競技ブラジル代表の一人、ステファン・バルシャが15日の障害馬術団体競技中、乗馬用の靴のかかとに装着する拍車で馬を傷つけて、失格となった。ドダ・ミランダとエドゥアルド・メネゼス、ペドロ・ヴェニスは完璧な演技を見せた。
障害馬術競技ではどんな障害物の前でも言葉を交わさず対話し、恐怖や不安をなくし、また、信頼しあわなければならない。馬、騎手のどちらにも難しいことだ。
15日午前10時から始まった団体戦で、ブラジルチームはバルシャを除き、完璧な演技で人気を集めたが、バルシャ選手は拍車で馬に小さな傷を負わせてしまったために失格となった。
バルシャは2番手としてメンゼスの後に演技したが、2回ミスを犯し、8点減点された。また、柵越えの際に出血を伴う傷が見つかり、失格となった。
獣医のロジェリオ・サイトウ氏は、「バルシャは馬にしっかり跨るため、拍車に力を入れてしまったんだろう。彼はもう出場できないが、明日また同じ競技が行われる」と語った。
バルシャは失格について知らされる前、「競技中の馬の状態はとても良かった」と振り返り、「私たちの競技は人生のように一度しかチャンスがない。哀しんでいる暇はない」と答えた。
失格した選手は出たものの、それ以外に懲罰はなく、ブラジルチームはオランダ、ドイツ、アメリカと共に1位で終わった。
障害馬術団体のファイナル・第2ラウンドは17日午前10時から行われるが、ブラジルチームは3人だけで参加することになる。(16日付グローボエスポルテより)