ウルグアイのロドウフォ・ニン・ノヴォア外務大臣が17日、先週行われたメルコスルの各国使節団との話し合いで、ブラジル政府が票の買収を試みたとの見解を明らかにした。買収目的はベネズエラのメルコスル議長国就任を妨害するためだとしている。17日付エスタード紙が報じた。
ブラジル外務省はカルロス・アモリン・テンコーニ駐伯ウルグアイ大使を召喚し、説明を求めた。他国大使の召喚は、ブラジル外務省がウ国外相の発言を極めて重大な事柄と見ている事を示している。ブラジル外務省の事務局長は同大使に「激しい不満」と「驚き」を表明した。この言葉はその後公表された文書でも繰り返された。同文書では、「ウ国外相の声明の内容は、ブラジルとウルグアイの関係性と相容れるものではない」としている。
ウ国外相は会談の内容は票の買収についてだったと説明した。一方、ブラジルは第3市場での二国間の商談の機会について話し合うための会議だったと答えている。ウ国外相が言及したのは、7月はじめに、ジョゼ・セーラブラジル外相がフェルナンド・エンリケ・カルドーゾ元ブラジル大統領と共にウ国のタバレ・ヴァスケス大統領を訪問した時に持たれた会合での事だ。
ウ国はベネズエラの議長国就任を支援しているが、13日にはブラジルやアルゼンチン、パラグアイなどメルコスル参加諸国と共に、ベ国がメルコスル参加基準を期間中に満たさなかったとする文書に署名をしていた。ただ、その直後にウ国外相がこのような告発をして混乱を招いた事を、外交官らは嘆いている。
23日にモンテビデオ市で行われる会合のテーマは「ベ国の状況」になるとされ、すでにベ国政府も招待されている。
ベ国は自身でメルコスル議長就任を宣言していたが、ブラジルはそれを認めておらず、セーラ外相が「ベ国はメルコスルに残る必要があるのか」などとも発言している。ウ国とべ国を除くメルコスル加盟国は、当面は議長国を決めず、亜国かブラジルが代行する形で運営する方向で検討している。
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