【リオデジャネイロ共同】安倍晋三首相が21日、リオのホテルで日系人や在留邦人と懇談。現職首相のリオ訪問は34年ぶりといい、招待された日系人は「光栄」と感想を述べた。
首相はあいさつで、ブラジル最大の造船会社で数多くの日系人が働いていた、石川島播磨重工業(現IHI)の現地合弁イシブラス社(本社リオ、1990年代に撤退)に言及。多くのブラジル人技術者が巣立ち、現在のブラジル産業を支えていると指摘した。
イシブラスで勤務していた日系二世の松本マリオさん(78)は「ブラジルでも忘れられているイシブラスの名を出してもらいうれしかった」。
リオ日系協会の栗原謙一郎副会長(68)も「貢献を認めてもらい感動した」、日伯文化協会第一副会長の高尾千佐子さんは「総理と握手をする機会なんてなかなかないので光栄でした」と話した。