ジウマ大統領の弾劾裁判最中のブラジルだが、29日の夜はグローボ局の看板ニュースキャスター、ウィリアム・ボネールと、同氏と数年前まで長きにわたり夫婦でニュース番組の顔となり、現在は朝のバラエティの司会者として知られるファッチマ・ベルナルデスが離婚を発表したニュースが国の話題を独占した。テレビの世界ではブラジル屈指の有名夫婦であることから、反響の大きさはある程度予想されるものではあった。ただ、ジウマ氏の罷免問題が、この夫婦の話題をかき消すまでに至っていないことも、また確か。ジウマ氏が罷免か否かを一番気にしているのは国外のメディアかもしれない。
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サンパウロ市東部シダーデ・チラデンテスにある七つの医療機関が暴力的な被害を受け続け、注目を浴びている。同地区にある七つの医療機関では少なくとも、今年の1月から7月に20件ほどの被害が報告されている。被害の内容は、従業員が暴力をふるわれる、自動車強盗の被害にあう、誘拐されそうになるなどで、同地区の今年上半期の犯罪率は、前年同期比で16・16%、7月は26・66%もあがったという。一体、何が起きているのか。
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ここのところ30度を超える暖かい日が続いていたサンパウロ市だが、昨晩から天気は下り気味で、今日からは雨が目立つ天気になるという。9月になればそろそろ雨季に入るはずだが、なんとか今度の雨季で貯水池の水位が上がり、2013年からの水危機解消を決定的にしたいところ。一説では、ラニーニャ現象の影響で雨は多くなりそうともいうが、果たして。