景気後退で青少年の求職者数が増え、高等学校の在籍者数が減った。地理統計院(IBGE)によると、第2四半期の青少年(14~17歳)の失業率は、12年の24・4%から38・7%に上昇したと30日付エスタード紙が報じた。
青少年の失業率と労働市場全体の失業率は15年から悪化し始めた。国立教育研究院によると、この傾向は高校の在籍者数減少と重なる。在籍者数減少は12年から始まり、12年は2万3800人、13年は6万4千人、14年は1万2600人、15年は22万4千人の減少が見られた。
応用経済調査院マクロ経済研究所のサンドロ・サッチェ氏は、「家長が失業すると家族も働いて家計を助けようとするから、経済危機による失業率上昇が在籍者数低下にも繋がる」と語った。
14年第2四半期の青少年失業率20・9%に対し、第2四半期の労働市場全体の失業率は14年6・8%。15年は8・3%、16年は11・3%(5~7月期11・6%)で、両者が連動して上昇している。
IBGEの労働・収益分析コーディネーターのシマル・アゼレード氏によれば、求職率上昇の主要因は正規雇用数や労働者の収入低下で、「景気後退による家族収入低下は求職者増加を招く。財政難だと、子供が勉強を諦めて働かざるをえない家庭も増える」という。