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パラリンピック=6市で再び聖火リレー=1日のブラジリア皮切りに=選手村も8月31日に再開

ブラジリアで再点火されたパラリンピック用の聖火を持つヨハンソン・ナシメント(25日、Valter Campanato/Agência Brasil)

ブラジリアで再点火されたパラリンピック用の聖火を持つヨハンソン・ナシメント(25日、Valter Campanato/Agência Brasil)

 7日から始まるパラリンピックを前に、聖火リレーが再び始まる。各国選手団を受け入れる選手村も8月31日に再開し、選手達が入居し始めたと8月25、30、31日付パラリンピック公式サイトなどが報じた。
 リオ五輪の聖火リレーは5月3日~8月5日に全国を巡ったが、パラリンピックの聖火リレーは9月1日~5日までの6日間で国内5地域を代表する5市(ブラジリア、パラー州ベレン、リオ・グランデ・ド・ノルテ州ナタル、サンパウロ州サンパウロ市、サンタカタリーナ州ジョインヴィーレ)を回った後、リオ市に到着。6日はリオ市内を回り、7日の開会式でマラカナン・スタジアムの聖火台着火となる。なお、パラリンピック期間中は、五輪期間中同様、市内中央部のカンデラリア教会脇の聖火台にも火が点る。
 ブラジルパラリンピック委員会によると、ブラジリアは「平等(igualdade)」、ベレンは「決意(determinação)」、ナタルは「インスピレーション(inspiração)」、サンパウロ市は「変容(transformação)」、ジョインヴィーレは「勇気(coragem)」、リオは「情熱(paixão)」という、パラリンピックの価値を象徴する。今回のパラリンピックの聖火は、パラリンピック発祥の地である英国のストーク・マンデヴィルでも2日に点される。
 パラリンピックの聖火はリオ市内も含めた総計250キロのルートを745人で巡る事になっており、リオ市コルコバードのキリスト像といった観光名所のみでなく、障がい者を支援する施設や団体の本部なども取り込むという。
 なお、リレー用の聖火点火式は、ミシェル・テメル大統領代行(当時)らの立会いの下、8月25日に大統領府で行われた。点火式は、中国でのG20サミット出席のためにテメル氏が8月31日から不在となるとの理由で、前倒しされた。
 パラリンピックの聖火リレーやパラリンピックの大会は、障がいの有無という違いはあっても、人は皆、平等かつ同等である事に気づかせ、創造性や多様性、意志の力といったものを認めるための最良の機会となる。
 8月31日に再開された選手村には、初日だけで、ブラジル、米国、英国、カナダその他の国々の選手2500人が到着する予定で、期間中は計6500人の利用が見込まれている。
 パラリンピックに向けた会場の改修、改装は現在も進行中だが、選手村では五輪終了後、国際パラリンピック委員会のスポンサーであるオットーバック社が義足や義手などの交換・修理センターを開設し、選手達の到着を待っている。