五輪閉会式での〃安倍マリオ〃は当国で反響が大きい。と同時に「あのポップさを、なぜリオのジャパンハウス(JH)でも出せなかったのか」という疑問が浮かぶ。
大きな予算を割いて文化発信を行なったJH。その意義は大きいが費用対効果はどうか。ブラジルマスコミに注目されることはほぼ無かった。「カリオカが知りたい日本」をもっと掴んでいれば話題を呼んだはずだ。
例えば「もっとアニメ色を出しても良かったのでは?」ということ。これは来年開設のサンパウロ市JHにも言える。「ブラジルの内需を受け中身を決める」とは常々言ってきたが、えてして「日本側が見せたいもの」になりそうで、とても心配だ。
リオもサンパウロ市も運営母体が同じ業者であることにも不安を感じる。アニメに関する一番の障害は著作権か。関係者が良く唱える〃オールジャパン〃の精神で、この問題も解決を。(祐)