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ジウマ罷免後に抗議活動=久々にBBの破壊行為も

 ジウマ前大統領の罷免が決定した8月31日、全国各地でジウマ氏支持者による抗議活動が行われ、暴力的な被害を受けた場所も出た。1日付伯字紙が報じている。
 サンパウロ市における政治的抗議活動の中心地、パウリスタ大通りでは、ジウマ氏の罷免直後、それを祝う会も行われた。ミシェル・テメル大統領の親しい友人でもあり、民主運動党(PMDB)からサンパウロ州知事に出馬経験のあるパウロ・スカッフィ氏が会長を務めるサンパウロ州工業連盟(Fiesp)の前では、罷免嘆願運動の際に有名になったジウマ氏の巨大な空気人形が登場し、黄色と緑のブラジル国旗のカラーに身を包んだ人たちが快哉をあげた。
 だが、同大通りでも、サンパウロ美術館(MASP)前にはジウマ氏や労働者党(PT)の支持者が集まり、「フォーラ(やめろ)、テメル!」の大合唱をしながら行進を行った。
 同大通りに面したコンソラソン通りやセントロのレプブリカ広場では、13年のサッカーのコンフェデ杯での抗議運動の際に頻繁に出没した、顔を隠した暴力集団の「ブラック・ブッロックス」が久しぶりに姿を現し、銀行や商店街のショーウインドーのガラスを叩き割り、バス停や警察車両を壊すなどの暴力行為に及んだため、軍警の特別部隊が配備されて、対応に追われた。
 ブラジリアでは罷免反対派が省庁前広場やバスターミナルで、リオ市ではシネランジアで、罷免反対派の抗議行動が起きたが、コパカバーナには罷免擁護派が集まった。
 また、ジウマ氏の拠点の南大河州ポルト・アレグレでは、PMDB支部前にジウマ派約2万人が集結し、激しい抗議活動を展開し、建物に損害が出た
 その他、ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテ、バイア州サルバドール、サンタカタリーナ州フロリアノーポリスでも暴力的な行為が行われたと報告されている。