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商工会議所で会頭が交代=村田氏退任、新代表が抱負

松永新会頭(左)、村田前会頭

松永新会頭(左)、村田前会頭

 ブラジル日本商工会議所の会頭が8月19日、村田俊典氏(55、佐賀県、三菱東京UFJ銀行)から松永愛一郎氏(53、岡山県、三菱商事)に交代した。
 村田前会頭は9月末に三菱東京UFJを退職・帰国するため、後任として松永氏を指名した。昨年3月からの会頭任期中について聞くと、「ブラジルでのビジネスで障壁となる輸入や関税について、政府に働きかけるなど政策対話委員会を本格的に動かせた」と振り返った。
 政策対話委員会の委員長も務めている松永新会頭はこれからの活動について、村田前会頭の「より開かれた会議所、チャレンジする会議所」という方針を継続していくと語った。「具体的に、サンパウロ市以外の商工会議所との連携、政策対話委員会の活動の活発化、会員との対話を密にし協力関係を築くこと」と語った。
 ブラジルの経済について、「経済基盤が出来上がり、昔の脆い国ではない。中長期でやっていく国だ。厳しい今だからこそ次への打ち手がある」とした。また、リオ五輪についても「問題はたくさんあったが、成功させたということを世界に示した。ここが潮の変わり目、乗り遅れないために日本企業を束ね、ブラジル市場での成功のため提言していく」と意気込んだ。