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ブラジル男子バレーボール=セルジーニョ、4万の観衆に別れを告げる=五輪に4回出場、金、銀2回ずつ

サッカー場にバレーコートを設置して行われたセルジーニョの代表引退試合には4万人の観衆が集まった(Wander Roberto/Inovafoto/CBV)

サッカー場にバレーコートを設置して行われたセルジーニョの代表引退試合には4万人の観衆が集まった(Wander Roberto/Inovafoto/CBV)

 ブラジル男子バレーボール代表チームのリベロとして、リオ五輪金メダル獲得に貢献したセルジーニョ(40)の代表引退試合、ブラジル対ポルトガル戦が4日、4万人の観衆が集まったブラジリアのマネ・ガリンシャスタジアムで行われ、ブラジルがセットカウント3対1で勝利した。
 ブラジル代表歴15年以上を誇るセルジーニョは、五輪に4回出場し、2004年アテネで金、2008年北京で銀、2012年ロンドンで銀、2016年リオで金メダルを獲得した。40歳の大ベテランの代表引退は涙で彩られた。
 引退試合後、セルジーニョは「これまでの人生すべてに感謝している。バレーボールには感謝しかない。練習の苦労もすべて報われた。チームメイトと共に歴史を作れたこと、チームの中で重要な役割を担えたことを幸せに思う。今泣いているのは、悲しいからじゃない。嬉しいからだ」と語った。
 偉大な選手へのはなむけに、多くの観衆が集まることを見越して、引退試合では、サッカー場にバレーコートを特設するという異例の措置がとられた。実際に見込みどおり、屋内アリーナでは到底収容が不可能な4万人の観衆が集まった。
 勝負が決まる最後のポイントで回ってきたサーブが、親善試合ゆえの特例でセルジーニョに回ってくると、観衆は拍手を送った。最初はネットにかかったが、もう一度やり直しが認められると、相手チームも見送ってセルジーニョのサービスエース。リベロがサーブで得点という珍しい形で試合終了のホイッスルが鳴ると、会場の興奮は頂点に達した。(9月5日GP1サイトなどより)