大阪・サンパウロ姉妹都市協会(吉川秀隆会長)が2月に主催した「第6回ポルトガル語スピーチコンテスト」の優勝者・大嶋敦志さん(36、東京都)が、親善大使として先月25日に来伯した。15日まで援護協会や憩の園、ユバ農場などを訪れ、ファベーラのモンテ・アズールで聞き取り調査、ボリビア人やハイチ人移民組織を視察する。
09年から翌年までモンテ・アズールでボランティア活動をしていた関係でポ語会話ができる。だが日系社会とのつながりは一切無かったという。
同コンテストでは、昨年9月に茨城県で洪水が起きてブラジル人集住地が被災した際の体験談を講演。「たまたまブラジル人の友人がそこに住んでおり、募金を呼びかけ、救援物資を募る活動をした。そのおかげでブラジル人学校が一つ潰れずに済んだ。その時の経験と協力者への感謝の気持ちをポルトガル語で語りました」という。
大嶋さんは「前回は日系社会と接点が無かった。今回はブラジル社会で評価を受けているその存在を知りたい」との抱負を語った。