「日本ロリータ協会」公認の〃ブラジルかわいい大使〃松田明美さんが4日、『ミミ・パーティー』をサンパウロ市の北海道協会で開催した。現代日本の〃カワイイ文化〃を通し、日伯交流や社会貢献を目的とし今回が3回目。
ロリータファッション愛好家だけでなく、アニメのコスプレなどで着飾った約1千人が来場した。「カワイイ」アレンジの食べ物、アニメグッズ、服飾雑貨の販売、ステージ観賞など会場内を隅々まで堪能した。
目玉の一つである食ブースには飲食店「酒蔵阿吽」の寿司や軽食、製菓店「マイ・ユミ」の乳製品・グルテン不使用のシュークリームなど、松田さんと各協賛店が独自考案したメニューが好評を博した。飲料メーカー「JAPASセルベージャリア」による、わさびやジャスミン味のビールは男性にも受け完売した。
日系二世の夫を持つナカムラ・ヴァネッサさん(35)は、サンパウロ市ヴィラ・クレメンチーノのラーメン店「セカンド・フロア」のピンクラーメンを絶賛。待ち時間1時間以上という長蛇の列ができるほど大人気だった。また「日本食やポップカルチャーに前から興味があった。ロリータの服はかわいいが、恥ずかしくて着れない」と照れくさそうに話した。
舞台では双月流生け花のワークショップ、コスプレやカラオケのコンクール、ダンスなどが会場を盛り上げた。最後は松田さん自身がボーカルを務める「喜楽バンド」のアニメソングやJ―POPで締めくくった。
支援団体である在聖総領事館から中前隆博総領事、関口ひとみ首席領事、国際交流基金の杉田尚央所長補佐も来場。あいさつに立った中前総領事は、うさぎ耳のカチューシャを2秒だけつけるというお茶目なサプライズを見せた。
3氏とも会場に足を運ぶのは初めてで、若者ブラジル人の多さと活気に驚いた様子。松田さんの活動は日伯交流や日本語への興味に繋がると、今後も「カワイイ文化」を応援していきたいと語った。
イベント後に松田さんは、「感無量、皆さんに感謝です。内側にある本当の幸せを見せてくれるのがカワイイ文化。心が可愛くなければ愛も平和も語れない」と、更なる活動へ決意を見せた。