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ブラジリア=空からの放水で消防士重傷=1人は頭骸骨損傷の疑い

 19日にブラジリア連邦直轄区ラゴ・オエステで発生した火事の消火作業に当たっていた3人の消防士が、上空の飛行機からの放水の直撃を受け負傷していたと21日付G1サイトが報じた。
 被害者の1人、女性消防士は顔面を大きく腫らして軍の病院に収容された。頭蓋骨損傷の疑いがある。残りの2人は現場付近の病院に搬送された。
 被害に遭った3人は、同地区の高原地帯を襲った火事の消火活動に先週より従事していた。飛行機は上空からの放水で、消火活動を補助していた。消防士によると、飛行機の接近を知らせるライトがあり、それを感知した地上の消火部隊は放水地点から離れるのが通常の手順だったという。
 乾燥した高原地帯で発生した火事を食い止めるため、42人の消防士とシコ・メンデス生物多様性保護研究所から31人の消火部隊が動員された。軍が公開した映像によると、被害者3人は未だ火が燃える森の中で、飛行機が上空を飛んでいる状態で応急処置を受けた。
 「事故に遭った3人が放水機接近の知らせを感知しなかったのか。それとも現場から退避したものの、戻るのが早すぎて事故が起こったのか。全ては調査の後で明らかになる。事故の再発防止が最も重要なので、調査委が設置された」とブラジリア連邦区の軍消防隊の広報部隊長アラン・アレシャンドレ・アラウージョ中佐は語った。
 この事故は空軍も調査に加わり、事故を起こした飛行機に不備がなかったかを調べている。