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東西南北

 29日午前、サンパウロ州ジャルジノーポリスの刑務所で、囚人たちが暴動を起こして放火や破壊行為を働き、約200人が脱獄した。高さ4メートルの柵を倒して、カンジード・ポルチナリ高速道に向かって走って逃げていったという。その後、同日正午までに100人ほどが逮捕された。同刑務所は1080人まで収容可能だが、2倍近い1864人が詰め込まれていた。内部が劣悪な環境だったことは想像に難くない。選挙候補者が次々に殺されるなど、物騒なニュースが飛び交う昨今、それに輪をかけるような事件だ。これが五輪最中でなかったことが、唯一の救いか。
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 サンパウロ市セントロのセー地区役所は、10月1日にルースヴェルト広場で、サンパウロ市市長選候補のジョアン・ドリア氏、セウソ・ルッソマノ氏、マルタ・スプリシー氏3氏を批判するコンサートを開催することを承認した。これを受け、サンパウロ州検察局は所轄の地裁に対し、「特定の政党に寄ったもの」として、イベントの差し止め命令を求める請求書を出した。同地区役所は政党との関係を否定したが、対象の3人はいずれも世論調査でハダジ市長より上位に行く候補者ばかりだ。
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 サッカー・ブラジル杯の準々決勝の第1試合が行なわれ、アトレチコ・ミネイロ、サントス、コリンチャンス、グレミオがそれぞれ勝利した。全国選手権首位のパルメイラスはグレミオに敗れた。全国選手権では4位までに入れば来年のリベルタドーレス杯に出場できるが、現在7位のコリンチャンスは、ここで優勝して出場を決めたいところ。