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地方統一選=サンパウロ市議に日系4人が当選=野村、羽藤、太田氏に新人も=1議席増、他市でも当選多数

(左から)野村、羽藤、太田3氏(サンパウロ市議会サイトより)

(左から)野村、羽藤、太田3氏(サンパウロ市議会サイトより)

 全伯の市長、市議を選出する地方統一選が2日に行われ、同日開票された。サンパウロ市では日系市議が4議席を獲得したほか、各地でも当選者が出た。主だった市の選挙結果を本紙が調査しまとめた。これ以外にも当選者がいる可能性はあり、折をみて続報していく予定。市長選についても後日、詳報する。

 1315人が55議席を目指し立候補したサンパウロ市議選では、日系候補は4人が当選し、前回よりも1議席増えた。最多得票は新人のゴウラルト・ハヤシ・ロドリゴ氏(PSD)で、4万9364票を獲得し12位で当選した。元市議のアントニオ氏を父に持つ経歴の持ち主。
 本人は不在だったが秘書を通じ、「初出馬で約5万もの票を頂けて嬉しい。父と同様に立派に職務を果たしたい。日系社会ともさらに強いつながりを持ち、協力していきたい」とコメントを寄せている。
 ほか3人は現職。太田正高(PSB)、野村アウレリオ(PSDB)、羽藤ジェオルジ(PMDB)の3氏が、それぞれ4万5915票(15位)、4万1954票(19位)、2万6104票(44位)で当選した。
 また落選した神谷牛太郎氏(PDT)は1万8608票で69位、小林ヴィットル氏(PSD)は1万1789票で91位だった。今回は現職を含む27人がサンパウロ市議に立候補したが、100位以内に入ったのは以上の6人となった。
 サンパウロ州内の他市で日系市議の当選が多かったのは、モジ・ダス・クルーゼス市で23議席の内3人だった。いずれも現職で、コムラ・ペドロ・ヒデキ氏(PSDB)が3116票の9位で日系トップ。サカイ・リナウド・サダオ氏(PR)が2860票、ミヤケ・クラウジオ・ユキオ氏(PSDB)が2836票と続いた。
 大サンパウロ市圏のサンベルナルド・ド・カンポでは、ともに現職の南洋行(PSDB)、ミヤグチ・マウロ(DEM)両氏が当選。ジアデマではリカルド・ヨシオ氏が5125票獲得し、21議席中2位と健闘を見せた。
 その他、一次投票の主な当選者は以下の通り(敬称略)。
 【アルジャー】ヨコヤマ・ジュリオ・タイカン(PSDB) 【カンピーナス】ルイス・ヤビク(PSB) 【コチア】イチギ・セウゾ・タダシ(PSD) 【サンジョゼ・ドス・カンポス】オオムラ・アメリア・ナオミ(PT)、ハヤシ・ワルテル(PSC) 【サンタイザベル】ナガテ・クラウジネイ・シズヤ(PTB) 【サントス】中井貞夫(PSDB) 【タボン・ダ・セーラ】オニシ・ロナウド(SD)、 【ピラール・ド・スール】イリヤマ・タカシ(PDT) 【ビリチバ・ミリン】ミシマ・ジョルジ(PSDB) 【レジストロ】カマモト・オクヤマ・イネス・サチ(PSDB)