ブラジル産業貿易サービス省は3日、今年1月から9月末日までのブラジルの貿易収支は、輸出総額1393億ドル、輸入総額1031億ドルで、361億7千万ドルの黒字に達したと発表したと3日付現地サイトが報じた。
9月単独の貿易黒字は38億300万ドルで、41億4千万ドルだった8月より8・1%減った。昨年9月の黒字額29億4千万ドルと比べると、29・1%増大し、同月としては06年以来の好結果だ。
貿易黒字拡大は、不況とドル高でブラジルの輸入が減っている事が原因だ。
8月までの輸入額は昨年同期比で23・9%減少した。輸出額は4・6%減少で、その幅は輸入額の減少より大幅に少ない。
ブラジルの主要輸入相手国は、米国(177億ドル)、中国(175億ドル)、ドイツ(70億ドル)、アルゼンチン(60億ドル)、韓国(44億ドル)、輸出相手国は中国(300億ドル)、米国(171億ドル)、アルゼンチン(99億ドル)、オランダ(79億ドル)、ドイツ(36億ドル)だ。
主要銀行のアナリストは今年の黒字を495億ドルと予想。開発省は450億ドル~500億ドル、ブラジル中銀は490億ドルと予想している。
貿易黒字の拡大は、経常収支赤字を減らすことにも貢献する。8月までの経常収支の赤字は131億1千万レアルで、これは461億6千万レアルの赤字だった15年の同時期よりも71・6%低くなっている。
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