ブラジル全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)が5日、乗用車、小型商用車、トラック、バス全てを含めた新車の9月の販売台数が前年同月比で20%減少したと発表したと5日付現地サイトが報じた。
新車販売台数が17万8千台を記録した8月と比較すると、9月は15万9900台で13%減少となった。一部では8月に「回復の兆しか」と希望的な観測がもたれていたが、期待を裏切る数字となった。
今年の1月から9月末までの累計販売台数は150万台で、昨年の同じ期間の195万台と比較して22%の減少。
同連盟は、販売の落ち込みは生産台数の落ち込みの影響も受けているとしている。実際にフォルクスワーゲン社は部品供給業者に問題が起こり、ほぼ1カ月生産を停止した。他社も在庫調整のため、生産台数を減らしている。同連盟は、乗用車と小型商用車の今年度販売台数見込みを、前年度比18%減から、19・5%減に下降修正した。
全体的な景気回復の兆しこそあれ、新車販売は、雇用・所得・融資枠の回復の「総合的結果」によるところが大きい。そのため、同連盟は早期の販売台数回復には慎重な見方を示している。
アラーリオ・アッスンプソン同連盟会長は、「車の販売は景気回復の波の最後にやってくる」と語る。
最も落ち込みが激しいのはバスで、今年9月のバスの販売台数は828台で、1539台を売り上げた15年9月比で46%、1413台を売り上げた今年の8月比で41%の下落となった。
メーカー別に見ると、シボレーが18・24%のシェアで、9月の乗用車、小型商用車販売のトップを走り、続いてフィアット(14%)、ヒュンダイ(10・9%)と続いている。
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