ジョアン・ドリア氏がサンパウロ市市長になったあかつきには、ハダジ現市長のトレードマークでもあった自転車道を、中央分離帯にあるものや、利用者の少ないところを廃止する意向とのことは昨日付の本欄で触れた。だが早速、市民がそれに「待った」をかけた。5日夜、サンパウロ市の自転車愛好家たちが、西部ジャルジン・エウロパにあるドリア氏自宅の前に自転車に乗って集合し、その場で一斉に倒れるという抗議活動を行なったのだ。まだ新市政が始まってすらいないのに…。ここ数年、市民の抗議活動の動きはますます軽快になっている。
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今回のサンパウロ市市議会選挙で目立ったのは福音派議員の当選で、17年1月からは現在の11人から15人になる。つまり、4人に1人が福音派議員だ。この背景には、教団の信徒らによるソーシャル・ネットワークを使った宣伝活動や、福音派を脅かすような法案が議会通過するのを阻止したいと思う候補が増えているためだとの声も。逆に、福音派に都合の良い保守的な法案が増えないかも気になるところ。
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5日のサッカー全国選手権、コリンチャンスは本拠地イタケーラでの対アトレチコ・ミネイロ戦を0―0で引き分けた。相手は現在3位と手ごわいことは確か。とはいえ、つい先日、全国選手権による来年のリベルタドーレス杯出場枠が、「上位4チームまで」から、「6チームまで」に増えるとの発表があったばかり。現在8位のコリンチャンス。増枠内になんとか入ろうとする気合のこもった試合を期待するファンは多いのでは。