パラナ日本語教育センター(島田巧センター長)の創立25周年記念式典が2日午前11時から、ロンドリーナ市のパラナ日伯文化連合会(リーガ・アリアンサ)会館で開かれた。州内各地の日本語教育関係者、連合会役員・会員らが列席し、日本語教育を支えてきた歴代役員や教師、関係者への表彰や各日本語学校生徒による学習発表が行われ、節目を祝った。
式典では日伯両国歌を斉唱後、亡くなった歴代会長や役員会員、関係者の冥福を祈って黙祷した。折笠力己知パラナ日伯文化連合会会長に続いて、嶋田センター長が挨拶をし、「盛大な式典が開催され安心している。日語教育関係者は本当に一生懸命普及に尽力している。パラナの教育発展をよろしくお願いします」と語った。
来賓祝辞で在クリチーバ総領事館の池田敏雄総領事が「モデル校は地域の日系人や日本に興味を持つブラジル人に大きな働きをしている。各地域の日本語教育機関の尽力に感謝。これからも支援していきたい」と感謝した。
ブラジル日本語センター諸川有朋副理事長、佐藤洋史JICA次長、国際交流基金サンパウロ日本文化センター深沢陽所長が祝辞を述べた。
25周年の節目を記念して、関係者・団体への表彰・感謝状贈呈が行われた。特別功労賞は嶋田センター長を始め、20周年記念の際に勤続5年以上の教師表彰で表彰された酒井政廣さん(めぐみ学園学長、元パラナ教育連合会会長)、駒込伝三さん(マリンガ地区日本語学校連合会)、安永修道さん(マリンガ地区日本語学校連合会副会長)に、折笠会長から贈呈された。
また、感謝状はアサイ地区教員会、北パラナ日本語学校連合会、マリンガ地区日本語学校連合会、南パラナ日本語学校連合会に贈られた。
10カ月前に就任したとロンドリーナ・モデル校の林マルコス・パウロ校長(26、三世)に25周年について聞くと、「一つ年下のかわいい弟のようなもの。パラナ州スピーチ・コンテストでも本校から全伯大会出場者が選ばれ嬉しい」と語った。
その後、折笠会長らによりケーキカット、祝賀昼食会が行われた。昼食会後にはイビポラン日本語学校生徒による児童劇の「さるかに合戦」やモデル校生徒の南中ソーラン、コルネリオ・バンデイランテス龍心太鼓が披露され、来場客を楽しませた。
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パラナ日本語教育センター25周年式典では、勤続10年以上の教師表彰では49人に表彰状が贈呈された。その中でも特に教師歴が長いのは次のクリチーバ勢5人、大山学園の大山多恵子さん(49年)、同公文セントロの山内マサミさん(45年)、同日伯文化援護協会日本語講座の角敏子さん(43年)、同純心学園の中村久美子さん(42年)、同連邦大学日本語講座の斉藤美代子さん(40年)だ。パラナ州で特に教師歴が長いのが全員クリチーバで、しかも女性。なぜ日系人口が多い北パラナでなく、全員が州都なのか。誰かに解説してほしいところ。