今日では薬草や野菜類が健康に良いと、ブラジルの雑誌などにも沢山書かれており、非日系人の間にもだんだん知られ普及してきたようです。
この薬草ですが、誰にでも効くものと、人によっては効かないものがあるようです。自分に合わないと思ったら、色々試して合うものを見つける必要があると思います。
循環器系統のデラメ(内出血)、脳梗塞、心臓病には、コーヴィ・マンテイガ(ケール)などの青汁やレモンの汁などを飲めば、誰にでも効くようです。ジアベッテ(糖尿病)の人も多く、色々な薬草が『効果あり』と言われいますが、花マモン(Mamão Macho、パパイヤ)の花を干して煎じて飲むと、ひどいジアベッテがいっぺんに治ったと非日系人から聞いたことがあります。
ガンも日本では死因のトップだと言われ問題になっています。これにはシナデウンという植物の葉などの摘出液を飲めば良く効くと、CEAGESPの苗木を売る人が言っていました。
肺の病気も多く、昔は韓国人はアーリョ(にんにく)を常食にしていて、肺の病気は無いと言われていましたが、今は変わったのでしょうが。
また太りすぎ(ACIMADEPESO)ですが、中国人は大豆を食べるため、太りすぎの人があまりいないと言われます。中国・韓国・日系人には太りすぎの人が少ないのは、この食習慣から来るものと思われます。
貝原益軒氏は『養生訓』で、(1711年)83才、人生50年と言われた当時に『今83才にて夜細字を読み書き、歯は1つも落ちず』と言っております。『万病を予防するには、穀類の未精白のもの・豆類の他に、蒔けば発芽する生命力のある食物を食べる事』とあります。
猫は生きたネズミしか食べず、他の肉食動物も生きた動物しか食べません。人間(文明人)だけが、生命力のない加工品やインスタント食品、調味料を沢山使い、化学薬品を使った菓子類などの食生活に傾いているのです。
江戸時代の人たちは、心の健康と身体の健康を分けてはいません。〝病は気から〟、心配事や悩み事があると健康には悪いと言われます。かと言って心配事や悩み事が全くなくなるという事はありませんが、宗教などの信仰により弱めることは出来ると思います。
こう考えますと、医学と心理学の両方を勉強した人が、本当のお医者さんだと思えるのです。サンパウロ市でレストラン『SATORI』(Praça da Carlos Gomes)を経営する菊池富美雄さんも、『万病は口から。最高の薬は食べ物だ』と言われています。
インジオ(原住民)や野生動物はあまり病気をせず、『万物の霊長(文明人)』だけが万病で苦しんでいるという事実は、考えさせられます。自然の食生活に帰り、大自然に正直な食生活に変えれば、健康状態は変ります。
少し話は変わりますが、昔は桜やリンゴ、オリーブ等は、ブラジルの気候には絶対に合わないと言われたそうです。ですが今はどうでしょう。全ブラジルに桜は咲き、リンゴの産地となり、やがてオリーブの産地となりました。
ブラジルでは大規模は工業、商業等はみな外国系の会社が進出してきて発展させています。その中でもあらゆる分野で貢献してきたのが、日系人ではないでしょうか。