26日、ベネズエラでニコラス・マドゥーロ大統領に対する全国規模の抗議デモが行われた。28日にはゼネストも行われる見込みと、27日付現地紙が報じている。
このデモは、マドゥーロ大統領の息のかかった選挙管理委員会が大統領罷免のための国民投票を求める署名の受付を締切前に突如打ち切ったことに対する国民の抗議で、議会多数派の野党、民主連合会議(MUD)が主導したものだ。
参加者の数は公式発表されていないが、首都カラカスの主要大通りが人で埋め尽くされる報道写真が世界中に出回った。
今回のデモでは、少なくとも120人が負傷し、147人が逮捕されたと記録されている。
MUDの指導者らは、28日に全国で約12時間にわたるゼネスト実施を呼びかけている。
さらに11月3日には、連邦政庁であるミラフローレス宮殿までデモを行い、マドゥーロ大統領に「国民が同大統領は既に大統領失格だと宣言していることを伝えたい」としている。
マドゥーロ大統領は一連の抗議行動を「議会主導のクーデター」ととらえているという。
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