ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | サンパウロ市東部=若者5人が行方不明に=犯人は警察ではと疑う家族

サンパウロ市東部=若者5人が行方不明に=犯人は警察ではと疑う家族

 サンパウロ州市警は現在、21日夜、サンパウロ市東部パルケ・サンラファエル区から隣接のリベイロン・ピーレス市に向かった後に行方不明になった若者5人の行方を捜索中と27・28日付現地紙、サイトが報じた。
 行方不明となっているのは、ジョナタン・フェレイラ(18)、セーザル・シルヴァ(19)、カイーキ・シルヴァ(18)、ロブソン・デ・パウラ(16)、ジョニス・ジャヌアリオ(30)の5人だ。
 5人は、同日午後11時にジョニス氏の運転する車でリベイロン・ピーレス市に向かった。5人はフェイスブックで知り合った女性たちと会う予定で、家族には「22日昼ごろに戻る」と伝えていた。5人は警察に事情聴取を受けたのを最後に行方が分からなくなっており、親族はサンパウロ市人権保護局に捜索願を出した。
 行方不明者の家族は、9月下旬に軍警と市警備隊各1人が殺される事件が起きた後、5人の内の3人が軍警たちから脅されていたとし、警察が5人に危害を加えたことを疑っている。
 ジョナタン氏は行方不明になる直前、14歳の女性の友人に「(環状線で)軍警に車を止められた」との音声メッセージを送っている。27日にこの証言を行った女の子は携帯電話の押収を拒否した。ジョナタン氏は「アリカンドゥーバ大通りで軍警が取調べを行っている」とのメッセージも送っている。
 行方不明者の家族は人権保護局に「非常に心配している、5人が生きているかは不明だが、警察が絶対に関わっているはず」と語っているため、軍警も捜査に加わっている。家族らは真相究明を求め、27日に抗議行動も行った。