サンパウロ人文科学研究所で顧問を務めていた宮尾進さんが、先月30日午後4時ごろ亡くなった。86歳だった。癌による体調不良で8月から憩の園で療養していた。
サンパウロ州アリアンサ移住地出身。戦前に訪日し、信州大学人文学部哲学・芸術論コースを卒業した。53年の帰国後は、コチア産業組合の機関誌編集長を務めた。
移民史の第一人者としても、調査研究に専念してきた。研究データは日本政府の基礎資料、国立国会図書館やJICA移住資料館などの展示にも活用された。
日系社会関係の著書多数。13年には、春の叙勲で旭日双光章を受章している。
翌日に通夜が営まれ、コンゴーニャス墓地に埋葬された。
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