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プエルトリコ=ブラジル国籍の子供殺して父自殺=ブラジル人の妻の留守中に心中事件

 カリブ海北東のプエルトリコ島ポンセで2日、北米籍のエリック・ラミレス氏(50)が、ブラジル人の妻との間に生まれた子供3人を殺した上で自殺する事件が起きたと2、3日付G1サイトなどが報じた。
 殺されたのは、9歳のエリック・ガブリエル君と7歳のエリンちゃん、5歳のエマヌエレちゃんだ。3人は皆、サンタカタリーナ州南部のフォルキリーニャ生まれで、3年前に国外転居するまで同市に住んでいた。
 子供達の叔母でフォルキーニャに住むマルリ・マルチンス・ダ・ロッシャさんによると、子供達の母親は、米国で開かれた講座を受けるため、子供達を主人の母親に預けていたが、2日に取り乱した様子で、「夫が家の奥で首を吊って死んでいた」と電話をかけてきた。叔母が「子供達は」と訊くと、「寝ている」と答えたが、数時間後、「夫が子供達も道連れにしていた」と連絡してきたという。
 地元の警察は、子供達は皆、自分の寝台にいたとしており、父親が子供達を絞殺または窒息死させた後に自殺したと見ている。
 子供達の母親はこれまでに数度、ラミレス氏を家庭内暴力で訴えていたが、子供達には優しかったため、ラミレス氏が子供達と接する事は禁じていなかったという。
 フォルキリーニャ市役所は3日朝、子供達の死を悼んで3日間の服喪を宣言すると共に、家庭内暴力や子供への暴力を撲滅するため、学校での講演会や、保健所や社会福祉関連のサービス利用者向けのプログラムを企画すると発表した。