公共保安フォーラムが3日、15年の強姦事件は4万5460件で1時間に5人が被害に遭った事や、盗難車は50万9978台で1分に1台が盗まれた事を発表したと3日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
強姦事件は14年より9・9%減ったが、強姦の被害者は報復やスキャンダル扱いされる事を恐れ、届け出ない事が多いため、本当に減ったとは言い切れない。強姦事件の24%は州都や連邦直轄区で起きている。
専門家は、実際の強姦事件数は12万9900件~45万4600件と見ている。この数は、被害者の35%が届け出ているという国際的な研究と、届出を出す被害者は10%のみとのブラジル国内の研究からはじき出された。
強姦事件最多はサンパウロ州の9265件で全国の件数の20・4%に及ぶが、それでも前年比7・6%減った。最少はロライマ州の180件で、前年より35・3%減った。
同フォーラムの依頼で行われたダッタフォーリャの調査によれば、ブラジル人女性の85%は性的暴力の被害に遭うのを恐れているという。
一方、車の盗難や強盗は14年比0・6%減った。盗難車最多州はサンパウロ州で、前年より24・1%増の6305台が盗まれた。同州では10万台に付き431・8台、1時間23分に1台の割りで車が盗まれた事になる。
件数で2番目は、前年比22%増となったゴイアス州の2万8294台で、同州では10万台に付き798台、18分34秒に1台が盗まれた計算になる。連邦直轄区での被害は1万1298台で27%減ったが、それでも、10万台に付き684・9台、46分36秒に1台が盗まれた。
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