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東洋紡ブラジルが繊維業から撤退=400人解雇、自動車用樹脂の製造は続ける

 東洋紡のブラジル子会社、東洋紡ブラジル有限会社(TBL)が3日、アメリカーナ市の繊維工場を停止し、直接雇用、間接雇用を含む400人の従業員を解雇すると発表した。
 繊維業労働者組合によると、同社の従業員は3日の朝に操業停止と解雇を知らされた。事実上の業務は11月3日から停止しているが、正規の解雇通達は11月10日付で始まるため、12月10日までの給与は支払われる。
 TBLの広報担当者によると、現在も働いている従業員は50人だけで、業務停止のための最終過程に従事する。TBLは不況がブラジルを襲った2年前から負債が蓄積しており、不況で競争力が落ちたことや、光熱費の増大、為替の変動、輸入の拡大と国内需要の低下などを閉鎖の理由に挙げた。
 TBLのエグゼクティブ・ディレクターであるジルベルト・キクオ・マスダ氏は、サンパウロ州内陸部アメリカーナ市での自動車部品向け樹脂の製造・販売と、サルト市での酵素の製造や生物学的な研究は続けると発表した。
 TBLは1955年より61年間ブラジルで操業しており、1962年からはアメリカーナ市にも進出していた。(3日付オ・リベラルならびにUOLサイトより)