16日、連邦最高裁で、ジウマール・メンデス判事とリカルド・レヴァンドウスキー判事との間で、8月のジウマ大統領の弾劾裁判の際の騒動を思わせる激しい議論が起こった。17日付現地紙が報じている。
この日の最高裁では、有給休暇による増額分や深夜残業手当なども社会保障費の課税対象にするべきか否かについての判事投票が行われていた。
投票は、報告官をつとめたルイス・ロベルト・バローゾ判事の見解を多くの判事が支持し、6対3で「するべき」が優勢となった時点で、メンデス判事が「するべき」との判断を示した後に「再考」を求めた。これにより、残りの投票は後日に延期された。
するとレヴァンドウスキー判事が「投票した後に再考を求めるのは正当性を欠く」と批判し、メンデス判事が「今日すべての結果を出す必要がないと思ったから申し出ただけなのに何が悪いのか」と反論した。
口論が続いた後、メンデス判事は「では、あなたがジウマ大統領の弾劾裁判の際、2度の投票を認めたのは何だった。あれこそ正当性を欠いている」と反論した。
レヴァンドウスキー判事は、最高裁長官としてジウマ氏の弾劾裁判を取り仕切った際、当日突然浮上した「2回の投票」案に賛成。その結果、ジウマ氏は罷免になったものの、政治生命は残り、公的な職務に就くことや選挙に出馬することにも可能性が残るという複雑な結果をもたらしたとして、批判を浴びていた。
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