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ラテン・グラミー賞の結果発表=ブラジル人アーティストの受賞は?

 17日、中南米の音楽界最大の音楽賞、第17回ラテン・グラミー賞の発表がアメリカのラス・ヴェガスで行われた。
 主要部門に関しては、今年も授賞式開催国のアメリカに地理的に近いメキシコやコロンビア勢の圧勝だった。主要4部門の内、最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞を受賞したのは、中南米最大の歌姫ことコロンビアのシャキーラが同国のベテラン男性歌手カルロス・ヴィヴェスと歌った「ラ・ビシクレタ」。最優秀アルバムは、今年8月に急逝したメキシコの大物歌手フアン・ガブリエルの「ロス・ドゥオ2」、最優秀新人賞はコロンビアの男性歌手マヌエル・メドラーノだった。
 ブラジル人アーティストでは、ベテランMPB歌手のジャヴァーンが最優秀レコード賞と最優秀アルバム賞でノミネートされていたが、受賞は逃した。
 そういうわけで、今年もブラジル勢は、ブラジルに特化した部門での受賞にとどまったが、その結果を見てみよう。
 まず、最優秀ポルトガル語楽曲賞がジャヴァーンの「ヴィーダス・プラ・コンタール」、最優秀MPBアルバムは、大ベテラン女性歌手のエルザ・ソアレスの「ア・ムリェール・ド・フィン・ド・ムンド」。今作は80歳を超えるエルザが、気鋭のエレクトロやヒップホップのクリエイターと共演した実験作として話題となり、国際的に発売されている。
 最優秀ポルトガル語ポップ・アルバム賞は、ブラジル国内の音楽賞「ムウチショウ賞」を独占した女性歌手セーウの「トロピックス」。同作は録音賞との2部門受賞に輝いた。
 また、最優秀ブラジル民族アルバム賞はアルミール・サテールとレナト・テイシェイラの「AR」、最優秀セルタネージャ・アルバム賞は国内随一の人気女性歌手パウラ・フェルナンデスの「アマニャセール」が受賞した。最優秀サンバ・アルバム賞には大ベテラン、マルチーニョ・ダ・ヴィラの「デ・ベン・コム・ア・ヴィーダ」が選ばれた。
 最優秀ポルトガル語ロック・アルバム賞には若手2組が選ばれ、男性歌手イアン・ラミルの「デリヴァシヴィリザソン」と、グローボ局の新人グループ発掘番組「スーパースター」で有名になったバンド、スカレーニの「エーテル」が受賞した。(グローボ局Gショー・サイトより)