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ルーラがモロを訴える=自身への裁判を「職権濫用」

 ルーラ元大統領の弁護士が、ラヴァ・ジャット作戦を管轄するパラナ州連邦地裁のセルジオ・モロ判事を「職権濫用」で訴えた。18日付現地紙が報じている。
 ルーラ氏の弁護団が訴えたのは、同判事が今年3月4日に連邦警察に対し、ルーラ氏に対する強制連行と供述を認めたことだ。同日の連行と事情聴取は6時間に及んだ。
 また、同弁護士団は、ルーラ氏や同氏の息子2人が家宅捜査や書類や物品の差し押さえなどの対象となったことも問題視している。
 これらを職権濫用として、弁護団はモロ判事に対し、10日から半年の職務停止、もしくは解任を求めている。ルーラ氏は国連に対しても、モロ判事を訴えている。
 モロ判事は現在、サンパウロ州グアルジャーの高級住宅の改築や所有物保管料の件で、ルーラ氏がOAS社から370万レアルの収賄を受けた容疑の裁判を管轄している。
 ルーラ氏やマリーザ夫人、ルーラ研究所の岡本所長、OAS幹部らを被告とする裁判は21日からはじまっており、原告側と被告側の証人喚問は25日まで続く。