「卸し問屋」を意味するアタカードと、「小売り店」を意味するバレージョを合わせた造語、アタカレージョ(小売り対応問屋)で買い物をする人が増え、スーパーで買い物をする数を上回っていると23日付現地紙が報じた。
消費者動向調査会社、ブラジルニールセン社によると、46・4%の世帯がアタカレージョで買い物をすると答えた。アタカレージョで買い物をする人の数は2015年以来、スーパーで買い物をする人の数を上回っていた。
今年1月から9月までのデータによると、41万5千世帯がスーパーでの買い物を止めたと答えた。アタカレージョの方が安く上がる事がその要因だ。
今年1月から9月までのアタカレージョの販売量は、昨年同時期と比べて14・4%の伸びを記録した。商店の形態別に見た場合、販売量が伸びたのはアタカレージョだけだ。通常小売店は4・2%のマイナスだった。
アタカレージョは新店舗拡大に努めていることも業績拡大の理由の一つだ。ニールセン社によれば、今年のアタカレージョ総売り上げの3分の1は、新店舗が記録したという。
ニールセン社は、業態が成熟していくにつれ、右肩上がりの成長はやがて止まると見ているが、アタカレージョをチェーン展開する各社は、成長の波はもうしばらく続くと見ている。
外資スーパー大手のカレフール社は今年、系列アタカレージョ店「アタカダン」を12店舗開設しており、来年もそのペースを保つ意向だ。