コロンビアのサントス大統領と同国ゲリラ組織コロンビア革命軍(FARC)のロンドーニョ司令官が24日、新和平合意に署名したと25日付現地紙・サイトが報じている。
両者が和平合意に署名するのは2度目だ。最初の和平合意は9月26日に署名されたが、10月2日の国民投票で否決された。両者はその後、再交渉を行っていた。
今回の合意内容の承認は、国民投票ではなく、来週からの国会審議ではかられる。
首都ボゴタで行われた署名式典で、サントス大統領は「コロンビア国民と世界の衆目の元、FARCとの和平合意に署名した。これは決定的なものだ」と演説した。
ロンドーニョ司令官も「FARCは今後、自らの信念を伝えるため、武器ではなく言葉を使う。最初の合意に『ノー!』を唱える声を聞き、暴力だけでなく、人々の心の傷や不寛容の精神を取り除くような国民的な対話が必要だとの結論に達した」と述べた。
国民投票をしないことを批判されたサントス大統領は、「選挙で選ばれた議員達は国民の声を直接代表しており、議会の出す答えは国民の声を最大限に反映している」との認識を示した。
和平合意が承認されれば、FARCは150日以内に、全ての武器を国連に引き渡す。
アルバロ・ウリベ前大統領が率いる会派「和平にノー!」は、修正和平条件は、和平直後からFARCの政治活動を認めている点で、FARCに寛容すぎるとした。
ウリベ氏は「ローマ法王、米国大統領、国連が和平を勧めたのに、国民投票での判断は『ノー』だった事をもっと重く見るべきだ」と語った。
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