28日午前10時40分、大サンパウロ都市圏ジアデマ市内の化粧品、殺虫剤、スプレー商品などを製造していた工場で火災が発生し、13人の負傷者が出たと28、29日付現地サイトが報じた。
高速道に近い現場付近には、泡状の製品やベッドマットの工場もあった。火災は廃材再利用エリアで発生し、フォークリフトの作業員が近くで業務を行っていた。
現場には消防車24台と消防士72人が派遣され、消火にあたった。地元TV局も現場に駆けつけ、爆発の起こっている様子も放送された。火は午後1時前には消し止められた。黒煙は間もなく雲散したが、化学物質特有の鼻をつくような臭いはしばらく続いた。
サンパウロ州環境公社(CETESB)によると、現場はイマン・スプレー有限会社の敷地で、同社は、工場の操業に必要な環境許可を取得していなかったという。許可申請は今年4月に提出されたが、書類に不備があり、許可証が発行されていなかった。同公社は、現時点では出火原因や環境への影響は不明だとしている。
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