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創立65周年記念を盛大に=ロンドリーナ熊本県人会

ケーキカットで節目を喜ぶ関係者ら

ケーキカットで節目を喜ぶ関係者ら

 汎ロンドリーナ熊本県人会(西村鉄雄会長)は『創立65周年記念式典』を11月6日午前10時から、同市西本願寺で行った。関係者ら90人近くが集まり、節目の日を祝った。
 堅田玄悠導師の下でしめやかに会員先没者追悼法要が執り行われ、熊本県人会本部からは田呂丸哲次会長らが出席した。田呂丸会長による日伯両語での挨拶ののち、大塚節子さん(91)が追悼文を読み上げ、導師から法話が行われた。
 法要を終えると佛教会館へ場所を移し、祝賀会に。田呂丸会長は「ここは本部より7年もはやく創立され、本部との交流も深い」と強調。その上で「本部では若い世代の活躍が活発化している。祖父母の郷里を知りたいという声もあり、来年は母県訪問も計画した」と語り、支部の若者の参加を呼びかけた。
 その後の敬老会では、85歳以上の23人が表彰された。中川芳則名誉会長(88)が敬老者を代表し、「現在まで100歳を越えた会員は3人。私達もそれを目指して頑張ります」と謝辞を述べた。
 最高年齢者は、96歳の岩下ヨエさん、中川輝人さんの二人。上塚植民地出身の二世で、幼少期には上塚周平翁から可愛がられ、葬儀にも参列したという中川さん。「リオ五輪を一喜一憂して観戦した。4年後の東京五輪では百歳。それが観戦できれば、私の人生は万々歳」と力強く語った。
 引き続き、この5年間で同会活動に最も尽力したとして、婦人部の大塚節子さん、近藤美代子さん、水野文江さんの功労を労いプレゼントが贈呈された。さらに、33回の発表会を行ってきた日本舞踊の指導者・村上すみ子さんを表彰し、記念品が贈呈された。
 来賓の文協代表者の平間靖旺さんが乾杯の音頭をとり、大沼ニュートン文協会長の祝辞が上げられると、祝杯が挙げられた。その後、歌やカラオケなどが披露され大賑わいとなり、記念式典を無事に終えた。


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 戦後、ロンドリーナには多くの県人会があったが、現在はほぼ消滅状態という。現在のロンドリーナ熊本県人会の西村会長は三世で、両祖父母が第一回笠戸丸移民。若手ながら2期連続で会長を務めているという。熊本地震の際には、いち早く会員宅を廻って、およそ1万8千レアルを集めたとか。「肥後もっこす」のDNAは三世になっても、まだまだ濃いようだ。