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コロンビア=和平合意文書を議会が承認=議会の歴史的な支持と賛辞

今年のノーベル平和賞受賞も決まっているサントス大統領(Juan Davi Tena/SIG)

今年のノーベル平和賞受賞も決まっているサントス大統領(Juan Davi Tena/SIG)

 【既報関連】11月24日にコロンビアのサントス大統領と、同国ゲリラ組織コロンビア革命軍(FARC)ロンドーニョ司令官が署名した和平合意文書が11月30日に同国下院の承認を得たと1日付現地サイトが報じた。上院は前日の11月29日に既に、同文書を承認している。
 全166人の下議の内、賛成が130票、反対0票だった。
 政府とゲリラの間の和平案は、9月に一旦合意されたが、10月2日に行われた国民投票で否決されていた。両者はその後、再交渉し、最初の和平合意に反対した勢力の意見も取り入れた内容の合意文書を再度取り交わした。
 今回は国民投票ではなく、議会の承認で発効する手続きが取られた。
 ゲリラを禁固刑にすることもなく、参政権を認めるなど、ゲリラへの対応が甘いと批判する、前大統領のアルヴァロ・ウリベ上議が代表を務める右派政党セントロ・デモクラティコは、前日の上院採決と同様に、採決を欠席した。
 下院承認の直後、サントス大統領は「議会が与えた、コロンビア国民の平和の希望への歴史的支持に感謝する」とツイートした。
 コロンビア政府は続けて、来年1月10日に第2の左翼ゲリラ勢力民族解放軍(ELN)と和平交渉開始時期について話しあう意向だ。