【既報関連】ブラジリア時間11月29日未明にコロンビアで起きたラ・ミア933便墜落事故で、死亡したブラジル人64人の遺体が2日に同国を離れ、3日に葬儀と2日付現地紙などが報じた。
サンタカタリーナ州シャペコー市では、同市に本拠を置き、スル・アメリカーナ杯決勝第1戦に臨むために事故機に搭乗したサッカークラブ、シャペコエンセの選手や監督、関係者、並びに地元の報道関係者ら51人の合同葬が行われる。
選手だけで19人を失い、失意のどん底の市民達は、1日からの授業再開などで通常の生活に戻ろうとしているが、ファンの中には、事故以降、スタジアムに泊まり続けている人もいる。
空軍機3機に分乗された選手達の遺体は、ブラジリア時間の2日夜9時にコロンビアを発ち、3日朝8時までにシャペコー市に着く予定だ。到着後の遺体は空港で一度顕彰の時を持った後、オープンカー3台でコンダー・アリーナに運ばれる。
アリーナでは約1時間半を遺族達が遺体と過ごす時間とし、その後に市民達の入場を認める。葬儀参加者は10万人規模になると見られ、芝生に入るのは遺族やクラブ関係者、来賓のみ。一般参加者は観客席に誘導される。アリーナの外には大型画面が2機設置されている。遺体はその後、市内で16人など、各地に運ばれ、埋葬される。
葬儀には国際サッカー連盟(FIFA)会長やブラジル代表チームのチチ監督らも列席する予定だ。大統領府は1日、テメル大統領は空港での顕彰に参加するが、合同葬は欠席と発表した。
他方、FoxやTVグローボのジャーナリストらの遺体は2日午前、民間のチャーター機でサンパウロ州に運ばれた。こちらも各地で葬儀、埋葬される。
今回の事故は燃料切れが原因とされているが、ラ・ミア社は最低4回、飛行時間や距離から見た限界ぎりぎりという危険な旅を繰り返していた。今回もボリビアの民間航空局職員の計画見直し勧告後も、変更せぬまま許可を得て飛行。飛行時間が最後に同じ経路を飛んだ時より4分間長かった事が生死を分けた。
ボリビアでは、飛行計画を審査した係官が更迭された他、飛行許可を出した機関の理事の1人が辞任。この理事はラ・ミア社の理事の1人の息子とされ、当局が不正の有無の捜査を始めた。
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