特別写真グラフ=〝汚職擁護法案〟下院承認に抗議=市民の怒り爆発、久々の大型デモ=パウリスタ大通り埋める群集 2016年12月6日 Vem Pra Rua街宣車の前(MASP側)に集まった群集 ラヴァ・ジャット作戦を邪魔するような〝汚職擁護法案〟を通過させた連邦議会に、市民の怒りが爆発――ひさびさのマニフェスタソンとなった4日(日)午後のサンパウロ市パウリスタ大通りには、写真のようにたくさんの市民が集まった。軍警発表では「1万5千人」らしいが、写真を見れば分かるとおり、実際は一桁以上違いそうな集まり具合だ。今まで以上に日系人の参加が多く、「レナン上院議長」批判を中心に、特定の政党を非難するというよりは「汚職議会」や「汚職文化」全体を非難するような成熟した雰囲気が漂っていた。 国旗に「国民はラヴァ・ジャット作戦を無制限に応援する」とのメッセージを張り付けてアピール 今回の〝主役〟レナン上院議長の風船人形。下には「ブラジルは悪徳政治家にうんざりだ!」とのスローガン 汚職を揶揄した「政治家だけが使える素晴らしいベットに永遠に横たわる」の図 黄色、緑に身を包んだ人々が集まった様子 セルジオ・モーロの巨大人形も登場 「汚職議会」と書かれた巨大な幕を持って楽しそうに行進する若者たち 聖州選出の連邦議員で、先日の〝汚職擁護法案〟にSimを入れた議員の名前がプラカードに張り出され、中には太田慶子下議の名前も 「恥の壁」と名付けられ、今回の標的とされた政治家の顔写真が張り出された 連邦議会に矢印を書いて「ここはネズミ(腐敗者)の巣。ブラジル人はバスチーユ牢獄の陥落を覚えているゾ」とのプラカードを掲げる老人。「バスチーユ」とは、フランス革命の発端になった場所。多数の政治犯が収容されており、1789年に市民がそこを襲撃したことから、革命に広がった 「あの法案は汚職防止法なの、それとも汚職擁護法? 誰か説明して。セルジオ・モーロ、私たちを助けて!」とのメッセージ シティバンク社の前の旗は、シャペコエンセ飛行機事故のために半旗掲揚になっていた 聖市議を出すなどの選挙では活躍したMBLだが、街宣車の前はあまり人が多くなかった 汚職 ラヴァ・ジャット 2016-12-06 Nikkey Shimbun