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パルメイラスがあくなき補強へ=スカルパなど有望株獲得狙う

 2016年の全国選手権の優勝を決めたばかりのパルメイラスが、もう早速、来季に向けた大型補強に移っている。
 パルメイラスが優勝にも浮かれていないのは、エース・ストライカーのガブリエル・ジェズスが来年早々にマンチェスター・シティに移籍すること、13年にアトレチコ・ミネイロを南米一に輝かせたクッカ氏が監督を降りたことがある。全盛期を長期化させたいチームとしては、この「危機」を積極補強で乗り切りたいところだ。
 そこでパルメイラスが現在、白羽の矢を立てているのが、フルミネンセの司令塔、攻撃的ミッドフィールダーのグスターヴォ・スカルパだ。
 スカルパは現在22歳で、今年のリオ五輪でも、控え選手ではあったが優勝に貢献した、将来有望な選手だ。
 今季のフルミネンセでの活躍は、特筆すべきものもあった。まず、アシスト数が最多の10を記録した。これはパルメイラスのフォワード、ドゥドゥと並び、リーグ1の数字だ。さらに自ら8得点を決めるなど、ゲームメイクだけでなく、決定力があるのも魅力だ。
 欧州の強豪がいつ狙いに来てもおかしくない実力だが、そのスカルパを欧州に渡す前に、ブラジル一のパルメイラスの司令塔にすることで、チームは黄金期の形成を狙いたいところだという。
 スカルパがパルメイラスに移籍するにはひとつ好条件がある。それは、来季からパルメイラスの指揮をとるエドゥアルド・バチスタ氏が15年にフルミネンセで采配をふるっており、お互いの性格などがよくわかっていることだ。
 この移籍が本当に実現したら、ドゥドゥにモイゼズ、エリックなど、ジェズスが抜けても強力な攻撃陣がさらに熱くなるはずだ。
 また、パルメイラスの補強の希望はそれだけではないという。一説では、ポンテ・プレッタのフォワード、ポットケルも狙っているという。このポットケルも今年23歳の伸び盛りで、今季の全国選手権では2位タイとなる13得点を決めて注目され始めているストライカーだ。彼も、エドゥアルド・バチスタ氏が今年采配をふるったポンテの教え子だけに、真実味はありそうだ。(4日付アゴラ紙より)

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