リオデジャネイロ市の連邦地裁が6日、11月17日にカルカッタ作戦で逮捕されたセルジオ・カブラル同州前知事ら、計13人に対する起訴状を受け入れると共に、前知事の妻の逮捕を命じたと7日付現地紙が報じた。
カルカッタ作戦はラヴァ・ジャット作戦の一部で、マラカナン・スタジアムの改修や、リオデジャネイロ州総合石油コンビナートならびに高速道アルコ・メトロポリタノ建設工事、マンギーニョスの市街化工事(PACファヴェーラス)に関する事業契約額の6%が、賄賂として前知事らに流れた疑いで捜査を行っていた。
連邦地裁のマルセロ・ダ・コスタ・ブレッタ判事は当初、前知事の妻のアドリアナ・アンセルモ弁護士の逮捕要請を拒んでいた。だが、その後の捜査で、アンセルモ氏が夫と共に疑惑の中心的役割を果たしていた事や、賄賂で購入した貴金属類や証拠書類の隠蔽などを図っていた可能性を重く見、同氏逮捕を命じた。
カブラル夫妻らは起訴状受理で正式に被告となった。検察が推定する贈収賄の総額は2億2400万レで、アンセルモ被告は毎週20~30万レを事務所で受け取っていたとされている。
同被告はこの金を貴金属類購入やクレジットカードの支払いにあてた他、家族への送金も行っていた。貴金属類の購入額は2007~16年だけで650万レに上る。宝石店主は2000年以降に購入した宝石は189個と証言している。
また、同被告の弁護士事務所の口座には、捜査対象の企業からの振込み記録があるが、その内容に関する供述は未だになされていないという。
13人の被告に対する罪状は、贈収賄、資金洗浄、犯罪組織形成などとなっている。
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