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チクングニア=患者数は去年の10倍=死者は20倍優に超える

 デング熱やジカ熱同様に蚊が媒介するチクングニア熱が猛威を振るっていると12日付グローボニュースが報じた。
 チクングニア熱は発熱や発疹、痒み、関節痛など、様々な症状を呈する上、関節痛が長期間続く例も多い。
 今年最初の37週間の患者数は23万6287人とされ、昨年同期の2万3431人の10倍に達している。また、11月28日までに判明しているチクングニア熱による死者は138人で、昨年の6人の20倍を優に超えている。
 専門家は、気温が上がり、雨が増える時期は感染がさらに広がる事を懸念するが、身の回りの水溜りをなくす事で蚊の発生源を減らすよう心がける事はもちろん、行政がゴミの回収、下水処理の徹底などを図る事も必要だ。また、あらゆる方法で蚊を遠ざけ、虫除けを塗るなどの対策をとる事も勧められている。
 一方、チクングニア熱同様に蚊が媒介し、昨年から急速に注目され始めたジカ熱も、今年の感染者は21万897人に達し、死者も3人出ているという。マット・グロッソ州は人口10万人当たりの感染者数が全国平均の6倍に上っており、特に注意が必要だ。
 ペルナンブコ州では、保健省が昨年、ジカ熱感染と小頭症児誕生の関係について警告した事を受け、妊娠を回避した人が増えたのか、昨年の9月は9千人の子供が生まれたが、今年9月に同州で生まれた子供は6627人で26%も減少した。
 11月26日現在、全国で確認された小頭症が疑われる子供の数は1万342人となっている。