アメリカの世界的に人気の女性アイドル・ヴォーカル・グループ、フィフス・ハーモニーのメンバーが、公演先のブラジルへ向かう前に本国の空港で大麻所持で逮捕される騒動が起きた。
逮捕されたのはローレン・ジャウレギ(20)で、13日にワシントンDCのドゥレス国際空港からサンパウロへ出国使用とした際、大麻を所持していたことが発覚して逮捕され、出国できなくなってしまった。
だが、14日にはサンパウロでの公演が既に決まっていたため、そのコンサートは残りのメンバー4人だけで行うことになった。
サンパウロ市での公演は、「ファンタ・ファン・ポップ・ファン・フェスティバル」という、抽選であたったファン200人限定で、開催場所は一般に明かされずに行われる特別なコンサートだった。
フィフス・ハーモニーは、世界的オーディション番組「Xファクター」のアメリカ版に出演して注目され、2015年の「ワース・イット」、16年の「ワーク・フロム・ホーム」の世界的大ヒットで、最も人気の上がっているアイドルのひとつだった。
とりわけ、ブラジルでは早くから熱狂的な人気を得、今年6月~7月に行ったブラジル・ツアーは熱狂のうちに大成功。それに気をよくしてのわずか半年ぶりのブラジル公演は、メンバーもブラジル語で挨拶するなどして、熱気に包まれた。
だが、当日、会場に集まったファンの多くはローレンの逮捕を知らされておらず、一斉に「カデ・ローレン(ローレンはどこ)?」と叫ぶ場面もあるなど、本来、特別だった公演は、やや水を差された形となった。
当日はロック・グループなど、計3組が出演した上、彼女たちの曲は担当パートが細かく分かれているため、1人が不在でもさほど影響を受けなかったようだが、ローレンはリーダー的存在のカミーラ・カベーロに次ぐ人気ナンバー2で、歌唱力では一番とも評価されている。(14日付G1サイトより)
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