ラヴァ・ジャット作戦(LJ)などで既に3件の容疑で被告となっているルーラ元大統領が、15日に夫人らと共に起訴された。また、リオ州前知事のセルジオ・カブラル被告も16日、LJのカルカッタ作戦で2度目の起訴を受けたと15、16日付の伯字紙やサイトが報じた。ルーラ氏への起訴は9日のゼロテス作戦絡みのものに次ぎ、今年5件目となる。
今回の対象は、サンパウロ市南部のルーラ研究所の土地と、サンベルナルド・ド・カンポ市(SBC)の自宅の隣のアパートを使った贈収賄や資金洗浄疑惑だ。検察は、ルーラ氏は連邦議員を抱きこむため、ペトロブラス(PB)の事業契約を餌とした贈収賄システムを構築し、それを指揮していたと再度指摘した。
検察によると、ルーラ研究所の土地はオデブレヒト社がPBとの事業契約締結の見返りに提供したものだという。SBCのアパートは、ルーラ氏の親友の牧畜業者でLJで既に有罪となったジョゼ・ブンライ氏のいとこのグラウコス・ダ・コスタマルケス技師が、ルーラ研究所の別の候補地の購入予定資金で購入。その後、マリーザ夫人の名で賃貸契約を結んだが、実質は同夫人のもので、家賃は1度も払われていない。
疑惑物件の購入を扱ったのはルーラ氏の弁護士でアチバイアの農園の売買等も扱ったロベルト・テイシェイラ氏で、土地を使った贈収賄を仲介したアントニオ・パロッシ元下議(当時)やその部下、マルセロ・オデブレヒト元社長ら、計9人が起訴された。
一方、カルカッタ作戦の容疑中、マラカナン改修工事と高速道建設工事絡みで贈収賄と資金洗浄に問われ、6日に被告となったカブラル氏は、リオデジャネイロ州石油化学コンビナート建設工事での疑惑が指摘され、アドリアナ・アンセウモ夫人ら6人と共に再度起訴された。起訴状は同日中に受け入れられ、全員被告となった。
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