ホーム | ビジネスニュース | 《ブラジル》 クリスマス商戦=売れ行き不調を嘆く声=2001年以来2番目に低調?

《ブラジル》 クリスマス商戦=売れ行き不調を嘆く声=2001年以来2番目に低調?

 ブラジル全国商業連盟(CNC)によると、今年のクリスマス商戦は2012年の水準に落ち込み、2001年以来、2番目に低い売り上げとなる見込みだと20日付現地紙が報じた。
 昨年12月より失業者が360万人も多く、一般家計は消費を引き締めている。今後の保証がないため、分割払いを控えてはいるが、一括払いだと支払い額は大きくなるので、なおさら消費が伸びない。
 消費者が将来への不安から消費をさし控えている影響は、ショッピングセンターの店頭にも表れている。17、18日の週末、各ショッピングセンターは人出こそあれ、売れ行きは期待を下回った。法で定められた、年末ボーナスの支給期限である12月20日以降、その傾向にストップがかかることを小売業者たちは期待している。
 CNCは、今年のクリスマス商戦の売り上げ予想を前年比マイナス3・5%から、マイナス4・0%へと下方修正した。CNCエコノミストのイジス・フェレイラ氏は、急速に回復の兆しを見せていた、商店経営者側の期待感も11月から12月にかけて、再び低下していると指摘した。
 ショッピングセンターテナント協会(Alshop)会長のナビル・サヒョウン氏は「先週末のショッピングセンターは人出こそ多かったが、売り上げは低かった」と語る。
 同氏は売り上げ低迷の理由として、11月末のブラック・フライデーで多くの消費者が買い物を前倒ししたこと、分割払いの承認が出にくくなり、分割回数も減ったこと、失業の増加と先行き不安感の増大をあげた。