2016年はリオ市にとり、「オリンピック」という、国際的にも注目度の高い大イベントをやった年。観戦するだけなら、それなりに成功したようにも見える。
ただ、五輪後もブラジル全体の景気回復は遅れていることなどから、同市や同市をとりまく企業の経済状態も、リオ州ほどとは言えないまでも、決して良好とは言えないようだ。
そのことは、リオの海岸で毎年、大晦日から元旦になるときにはじまる豪華な花火ショーの時間短縮という情報からもうかがわれる。
リオ市観光局長のアントニオ・ペドロ・フィゲイラ・メロ氏によると、今年の大晦日は、コパカバーナ海岸での花火にかける時間が、通常の16分の75%にあたる12分に短縮されるという。スポンサーがつかなかったために、花火にかける経費を削減せざるをえなかったのだ。
ただ、同局長は「経費削減によって花火ショーの美しさが損なわれるわけではない」とし、花火自体が決して寂しいものにはならないことを約束している。今回の花火ショーにかかる費用は500万レアルだという。
大晦日のカウントダウンから元旦のリオの花火ショーはその美しさに定評があり、ブラジルの正月を象徴する存在であり続けている。
同局長によると、大晦日から正月にかけて、リオには80万人の観光客が訪れる見込みだという。(17日付コンフィラマイス・サイト、15日付G1サイトなどより)