ホーム | 日系社会ニュース | 第2位=JRパス購入が来年3月まで=コロニアに広がる波紋

第2位=JRパス購入が来年3月まで=コロニアに広がる波紋

 11月11日、JRグループから「ジャパン・レール・パス(以下JRパス)」の利用資格変更についての発表があった。海外在住の日本国籍所有者に対する販売は来年3月31日まで。この変更内容に日系人は大反発した。
 ブラジル日本都道府県人会連合会、ブラジル日本文化福祉協会は12月中にJRパス利用資格変更の再考・撤廃を求め嘆願書をJR各社や関連官庁に郵送した。
 80歳代を迎える戦後移住者などは東京五輪を最後の訪日機会と考え、ブラジル国籍の家族と一緒に行こうと考えていた人もいたが、頭から冷や水をかぶせられた格好だ。発表に衝撃を受けた一世は多かった。
 JR側は「JRパスの販売対象は海外から観光目的の訪日外国人観光客」と前置きした上で、「訪日外国人旅行客の急増による環境の変化」、「各国の永住権等の資格の定型的書類、資格取得の条件が異なり、永住権制度の無い国に居住する日本人への不平等」と説明が送られた。
 だが、これに納得する者は少なく、「納得いかない」「ちゃんとした説明を」といった声が上がり、「なぜ今、こんな変更を?」との疑問が寄せられている。