10月の統一地方選でサンパウロ州オザスコ市長に選ばれていたロジェリオ・リンス氏(国家労働党・PTN)が25日、米国マイアミから帰国し、グァルーリョス空港で連警に出頭したと26日付現地紙・サイトが報じた。
同氏は、サンパウロ州検察局が6日に行った〃カッサ・ファンタズマ(幽霊狩り)作戦〃第2弾で逮捕令状が出て以来、逃亡状態だった。
同氏と他の13人のオザスコ市議は、実際に勤務しない人々を市職員として契約し、給与の一部を着服していた疑いがもたれている。公庫の被害額は2100万レアルに上るとされている。
ロジェリオ氏は09年から2期連続でオザスコ市議を務めており、10月の市長選で17年からのオザスコ市長に選出された。共犯とされた市議の内、6人は市長選と同時に行われた市議選で再選されていた。被疑者の市議達は、着服した給与を返納していない。
1月1日までにロジェリオ氏の拘束が解かれない場合は、同氏と組んで副市長に選ばれたアナ・マリア・ロッシ氏(共和党・PR)が市長の座に就く。ロッシ氏は、元オザスコ市長のフランシスコ・ロッシ氏の妻だ。
ロジェリオ氏は帰国直前に、米国で作ったビデオメッセージをインターネットに流している。その中で同氏は、「この事件に関しては、私が一番真相解明を望んでいる。検察と司法に信頼しており、捜査にも全面的に協力する」と語っている。