米国への不法入国を試みてバハマまで行ったが、11月6日から消息を絶っているブラジル人19人の行方を、ブラジル外務省が捜索中と26日付現地紙や同サイトが報じた。
19人の失踪は、23日付の米国マサチューセッツ州のブラジル人コミュニティ向けサイト「ブラジリアン・ニュース・エージェンシー」が明らかにした。行方不明者には、ミナス・ジェライス州サルドア出身のマルシオ・ピニェイロ・デ・ソウザ氏やレナト・ソアレス・デ・アラウジョ氏、パラー州ロンドン・ド・パラー市出身のアルリンド・デ・ジェズス・サントス氏、ロンドニア州出身のブルーノ・オリヴェイラ・ソウザ氏、レジナウド・フェレイラ・マルチンス氏らの名前が挙がっている。
19人は11月6日に他国籍の人達も乗せた船でバハマを発ったとされているが、本当に乗船したのか、その船が直接米国に向かったのか、それともメキシコに渡ったのかさえ分かっていない。
ブラジル外務省はバハマやマイアミの公館などと連絡をとっているが、現時点では、逮捕、難破、周辺海域で救助要請といった情報はないという。
フォーリャ紙が前記サイトに確認したところ、バハマ当局が12月19日に行った不法滞在者摘発作戦では、米国行きの船を待って隠れていたブラジル人12人(男8人、女4人)が捕まり、強制送還される予定との情報もあるようだが、12人の中に前述の不明者が含まれているかは不明だ。
コヨーテと呼ばれる人達を介した不法入国は昔から続いているが、メキシコを経て米国に入る経路は麻薬密売者に狙われる危険度が増したため、近年は海路での試みが増えているという。1980年代は1万ドルだったコヨーテや移民局職員らへの金は倍以上となっており、コヨーテの報復を恐れて口をつぐむ関係者も少なくないようだ。
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