12月26日夜、キリアコス・アミリディス駐伯ギリシャ大使が殺害されたと12月30、31日付伯字各紙が報じた。
リオ市警は、同大使のブラジル人妻フランソワーズ・アミリディス氏が殺害を企て、愛人で軍警のセルジオ・ゴメス容疑者が実行したとし、妻と軍警、見張り役を務めた軍警のいとこを逮捕した。
12月21日より、大使とその妻はリオ市北隣のノヴァ・イグアス市で休暇を過ごしていた。
28日に妻は連邦警察に、夫のキリアコス大使が26日以来帰らないと報告、連警は失踪届けを出すようにすすめた。
妻は軍警のセルジオ・ゴメスを伴って、地元警察に現れた。そこで26日午後8時に、夫から外出するとの電話を受けたのが最後だと語った。
その後、29日午後6時頃、キリアコス大使の名義で借りられたレンタカーが燃やされて放置されているのが見つかり、中から焼死体が発見された。30日には、歯形から遺体はキリアコス大使と判明した。
発見後、妻と軍警は事情聴取を受け、軍警は犯行を自供した。彼は大使が国外に出ている時に、私邸の維持管理を手伝う間柄だった。
軍警は26日夜、いとこに見張りをさせ、大使の私邸に侵入し、大使を絞殺したという。軍警はその後、遺体をくるみ、大使が使っていた車に乗せると、遺棄するための場所を探して一晩中車を走らせたが、良い場所が見つからず、結局、ノヴァ・イグアスまで戻って車道に放棄し、車ごと燃やした。
妻は関与を否定しているが、軍警のいとこは妻から殺害に協力した謝礼として8万レを犯行後30日以内に払うと約束されたと供述している。
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