昨年11月末に発生した、南ブラジルのサッカーチーム、シャペコエンセ搭乗機墜落事故からひと月余り経ち、シャペコエンセの20歳以下チームがコパ・サンパウロの初戦を戦ったと4日付現地紙が報じた。
同大会はサンパウロ州各地を舞台に、ブラジル全土から120チームが集い、20歳以下チームのナンバー・ワンを決める大会だ。今年で48回目を迎え、決勝は1月25日のサンパウロ市制記念日にパカエンブー競技場で行われる。
シャペコエンセは3日、サンパウロ市より北西に120キロほど離れた、ポルト・フェリース市で一次リーグ初戦を戦った。
事故以来、ブラジルのみならず、世界中から哀悼の意と激励を寄せられたシャペコエンセの試合は、平日昼の開催、20歳以下チームの試合としては異例の、2500人ほどの観客を集めた。
試合前、シャペコエンセには1分間の拍手が贈られた。また、選手達は「僕たちはただの11人じゃない。みんながシャペコエンセだ」と書かれた横断幕を掲げた。
対戦相手はリオ州のノヴァ・イグアスで、シャペコエンセは0対2で破れた。
エメルソン・クリス監督は、「事故の後、全国、全世界からおくられた激励さえも若い選手たちには重圧となって、プレーにキレがなかった」と振り返った。
シャペコエンセは5日の午後4時より、同じポルト・フェリース市で、サンパイオ・コレイアと一次リーグ第2戦を戦う。